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環境報告書 | 環境・社会 | レンゴー株式会社

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(1)

Environmental and Social Report 2010

RE

cycle

を通して

RE

source

を考える

環境・社会報告書 2010

まるで波のように幾重にも連なってい るのは、段ボールの強さを生みだす 「中しん」です。

しなやかで力強い「中しん」の波の向こ うに、段ボールとともに歩むレンゴーの 未来を表現しています。

【表紙について】

レンゴーは「次世代育成支援」に積極的に取り組んでおり、 「基準適合一般事業主」に認定されました。

レンゴーはチャレンジ25 キャンペーンに参加しています。

2010年10月発行

(2)

板紙 11%

63% その他

5% 軟包装関連事業

その他の事業 4% 17%

紙・紙加工関 連事

402,168

261,820 412,986

263,435 435,338

276,888 446,659

290,122 457,386

280,342

500,000

400,000

300,000

200,000

100,000

0

2005 2006 2007 2008 2009 (年度)

21,897

15,182 18,463

12,87311,507 6,987

13,015 10,501

31,385

22,180

35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0

(年度) 2005 2006 2007 2008 2009

9,545

2,819 9,747

2,746 10,181

2,657 9,089

2,592 11,182

3,570

12,000 10,000 8,000 6,000

4,000 2,000 0

(年度)

2005 2006 2007 2008 2009 段ボール・段ボール箱

 レンゴーグループは、明治42年(1909年)創業者井上貞治郎が、日本で初めて『段ボール』

を世に送り出して以来、

『パッケージング・ソリューション・カンパニー』として歩んでまいりまし

た。 私たちは、

「包む」

「装う」ことによってお客様の商品の価値を高め、また「物の流れ」を最適

化することを通じて、社会に貢献いたします。 そして、常にパッケージング・テクノロジーを進化

させ、 新たな価値を創造しつづけるために、次の指針に基づいて企業活動を行います。

レンゴーグループ経営理念

事業の現況

報告概要

目  次

1. 段ボール、段ボール箱、紙器、その他紙加工品の製造・販売 2. 板紙 (段ボール原紙、白板紙、紙管原紙等)の製造・販売 3. 軟包装製品、セロファンの製造・販売

4. 重包装製品 (ポリエチレン重袋、クラフト紙袋、コンテナバッグ等)、 樹脂加工品の製造・販売

5. 包装関連機械の販売

6. 各種機能材商品 (多孔性セルロース粒子、高機能パルプ、 ワサビ・カラシ成分を利用した天然系抗菌剤等)の製造・販売 7. バイオ技術を利用した甘味料の製造

8. 各種工業製品 (水処理剤等)の製造・販売

事業内容

2009年5月 日本マタイ株式会社を子会社化 2010年5月 郡山工場を移転、福島矢吹工場を開設

報告対象期間中に発生した重大な変化

会社概要

一、活力あるビジネスを通して、繁栄と夢を実現すること

一、誠実公正な姿勢で、個人を尊重し大事にする経営を行うこと

一、常に活気あふれ、革新を生み出す企業風土を醸成すること

一、企業倫理を確立し、法令規則を遵守すること

一、広く分かりやすい情報公開を通じて企業価値を高めること

一、地球環境の保護を重視すること

一、良き企業市民として社会に貢献すること

社 名 代 表 者 名 創 業 設 立 資 本 金 所 在 地

売 上 高

従 業 員 数

グループ会社

レンゴー株式会社 (Rengo Co., Ltd.) 大坪 清

1909年(明治42年)4月12日 1920年(大正9年)5月2日

31,066百万円(2010年3月31日現在)

●大阪本社

〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-7 中之島セントラルタワー

TEL.06-6223-2371  FAX.06-4706-9909

●東京本社

〒108-0075 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー

TEL.03-6716-7300  FAX.03-6716-7330

457,386百万円(2010年3月期、連結) 280,342百万円(2010年3月期、単体) 11,182名(2010年3月31日現在、連結) 3,570名(2010年3月31日現在、単体) 子会社85社 関連会社26社

(2010年3月31日現在)

◆ 売上高(百万円) ◆ 経常利益(百万円)

◆ 従業員数(人)

◆国内事業所

活動拠点

 本社、東京本社、研究所、包装技術センターの他、全国を網羅する国内 事業所(製紙工場5、段ボール工場26、紙器工場3、印刷加工工場1、化 学品・バイオ工場1、セロファン工場1)を擁しています。

レンゴーについて トップコミットメント

事業内容 特集

 特集1 福島矢吹工場  特集2 「軽 薄」  特集3 「炭 少」 環境報告

 環境マネジメント  マテリアルバランス  エコチャレンジ

 エコチャレンジ009の実績  環境パフォーマンス 社会報告

 地域社会に対して  従業員に対して

コーポレート・ガバナンス の充実

■編集方針

本報告書は、レンゴー株式会社の環境への取組み・考え方・ 実績を中心にまとめています。

特集ページでは、「軽薄炭少」をキーワードに、レンゴーの環境 への取組みを分かりやすくお伝えすることを心がけました。 また、本年度は、社会性の取組みについての報告を加えると ともに、第三者の意見を頂戴し客観性の確保に努めました。 持続可能な社会の実現に向けて、当社がどのような考えでど のように活動しているかを、ステークホルダーの皆様にお伝 えするコミュニケーションツールとして発行しています。 本報告書をきっかけに、レンゴーの事業活動について理解を 深めていただければ幸いです。

■報告範囲 報告対象組織

レンゴーグループを対象としています。ただし、環境報告の 環境パフォーマンス以外はレンゴー単体としています。

報告対象期間

2009年度(2009年4月1日∼2010年3月31日)を基本 としています。

ただし、一部2010年度の内容も含んでいます。

発行時期 前回:2009年11月 今回:2010年10月 次回:2011年10月予定

準拠したガイドライン

環境省

「環境報告ガイドライン(2007年版)」

作成部署・お問い合わせ先

レンゴー株式会社 環境・安全衛生部 TEL:06-6223-2371(代表) FAX:06-4706-9909 URL:http://www.rengo.co.jp Email:[email protected]

本社

東京本社

中央研究所・大阪包装技術センター 中央研究所(福井)

東京包装技術センター 利根川事業所(製紙工場) 八潮工場 金津事業所(製紙工場)

淀川工場 尼崎工場

旭川工場

青森工場

仙台工場

福島矢吹工場

小山工場 前橋工場

東京工場 千葉工場

湘南工場 清水工場 長野工場

松本分工場 新潟工場

豊橋工場 名古屋工場 福井工場

滋賀工場

新京都事業所(段ボール工場) 三田工場

和歌山工場 岡山工場

広島工場 防府工場

松山工場 鳥栖工場

利根川紙器工場

葛飾工場

新京都事業所(紙器工場)

利根川事業所(加工工場) 金津事業所(化学品・バイオ工場)

武生工場

連結  単体 連結  単体

連結  単体

本社 製紙工場(5)

段ボール工場(25)・分工場(1) 紙器工場(3)

印刷加工工場(1) 化学品・バイオ工場(1) セロファン工場(1) 研究所・包装技術センター(4)

恵庭工場

◆ 売上構成比(2009年度)

※従業員数は就業人員です。

01 03 05

07 09 11

13 15 17 19 23

25 27 29

けいはくたんしょう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(3)

人にも、環境にもやさしく

世界一のパッケージング・

ソリューション・カンパニーを目指し、

新たな100年に向けて挑戦

創業100周年を節目に、

CSR経営を強化

「第6次産業企業」として、

最適包装を提供

レンゴーグループの歴史は、わが国における「段ボール」の誕 生とともに始まり、以来、業界のリーディングカンパニーとして、 常に革新を続けながら、モノの流れの最適化を通じて、経済の 発展とともに歩んでまいりました。

昨年2009年4月、当社は創業100周年という大きな節目 を迎え、パッケージング・ソリューション・カンパニーとしての自 らの原点を見つめ直すとともに、さらなる飛躍を期して、従来 の板紙、段ボール、紙器、軟包装、海外の5つの事業分野に、重 包装を加えた6つのコア事業を中心に、パッケージに関するあ らゆるニーズにお応えするという体制を一段と強化しました。

パッケージの進化はすべて人の知恵でしか生み出せないも のです。長年にわたる包装に関する技術とノウハウの蓄積を活 かしつつ、その上に新たな価値を加えていくことができるのも、 すべては人の力であり、だからこそ人財という考え方をベース にすることが、心のこもった本当の価値をもったパッケージづく りの土台であると考えています。

パッケージは、時代を映す鏡です。時代の移り変わりとともに 社会がパッケージに求めるものは刻々変化してまいります。私 どもは、社会との親密な対話を通じて、環境をはじめ、今求めら れるニーズを的確にキャッチして、これからも価値あるパッケー ジづくりに取り組んでまいります。それこそが、当社として求め られる本来のCSR経営であると確信しています。

また、昨年2009年、国連が提唱する「グローバル・コンパク

「パッケージに関することなら、レンゴーに頼めばすべて解決 してくれる」。これが、パッケージング・ソリューション・カンパニ ーであるレンゴーグループの目指す姿です。

段ボールをはじめとしたパッケージは、農林・水産業などの第 1次産業、加工業や製造業の第2次産業、そして流通やサービ スなどの第3次産業のすべてに関わるものです。当社グループ は、そのすべてに対応できるということから、『1+2+3=6』、 即ち第6次産業としての役割を有しています。

この世にモノの流れがある限り、私どもは6つのコア事業を 中心とした総合力で第6次産業としての機能をいかんなく発揮 し、すべての産業界をパッケージを通じてサポートするという重 大な使命を果たしてまいります。

また、そのためには第6感を働かせて、常に時代の一歩先を 行く包装革新に取り組んでいかねばなりません。

「軽薄炭少」がキーワード

100%リサイクル可能で環境にやさしい段ボールを発祥 とするレンゴーグループは、もとより環境への取組みを経営

「人財」を基盤に、次の100年に向けて

レンゴーグループの第二世紀。これまでも当社グループは、 パッケージを通じて広く社会を支えるという役割を果たしてま いりましたが、同時に、私どもこそが、多くの人々に支えられ、温 かく見守っていただいてきたからこそ100年という大きな節 目を迎えられたという事実に、今改めて感謝申しあげますとと もに、さまざまなご縁の大切さ、信頼の絆の有難さを感じずに はいられません。

レンゴーを象徴する6つのコア事業を表す6角形、即ちヘキ サゴンは、極めて安定した美しい形をしています。私どもは、次 の100年も人の縁、社会との縁を大切にしながら、一人ひとり の人間を尊重し、活き活きと活力あふれる職場づくりに取り組 むとともに、そこから生まれるさまざまなパッケージング・ソリ ューションを通じて、経済の発展と社会の安定にも、大きく貢献 してまいりたいと考えています。

私どもレンゴーグループは、人財をベースにしたヘキサゴン (6角形)体制で、これからも社会との関わりを大切にしながら、

お客様のあらゆる包装ニーズにお応えする、世界一のパッケー ジング・ソリューション・カンパニーを目指してまいります。 の最重要課題としてきましたが、21世紀におけるパッケー

ジング・ソリューションの一環としても、地球温暖化防止への 取組みはとても重要なテーマであると考えています。

その取組みのキーワードが「軽薄炭少」です。薄くて丈夫、 軽くても強い、しかもCO2発生量も少ないパッケージづく り、それが軽薄炭少の意味するところです。

その象徴となるのが、2010年5月、福島県西白河郡矢吹 町に誕生した福島矢吹工場です。昼間に工場で使用する電力 のすべてを、約9,000枚にものぼる太陽光パネルで発電す るのをはじめ、クリーンエネルギーであるLNG(液化天然ガ ス)の導入や、多様な省エネ型設備の導入など、自然の恵み を最大限に利用するとともに、エネルギーの再生循環利用を 図ることで、従来の工場に比べて実に約40%ものCO2削減 を実現しています。この工場で生産されるこれまでよりも1 ㎜厚さが薄い「Cフルート段ボール」は、まさに軽薄炭少の超 エコ段ボールといえるものです。

他にも、全国の工場で早くから燃料転換をはじめとした省 エネに積極的に取り組むとともに、バイオマス焼却発電設備 や高効率ガスエンジンなど、環境負荷の少ない生産システ ムの構築により、当社グループの2009年度のCO2排出量 の削減実績は、新たに国連気候変動サミットで表明された 数値目標(1990年比25%削減)を既に上まわる26.8%を達 成しています。

さらに、2009年に改定した「レンゴーグループ環境憲

トップコミットメント

代表取締役社長

ト」に参加いたしました。人権、労働基準、環境、腐敗防止などに 関する10原則を全面的に支持するとともに、実際の事業活動 においてもその精神を尊重しながら、企業市民としての責任を 果たしてまいります。

(4)

レンゴー(株)本社

上海事務所/上海包装技術センター 段ボール

製紙 軟包装 重包装 その他拠点 常熟

連雲港

台湾 四川

ナワナコーン パツムタニ

ラチャブリ

サラブリ コンケン ブラチンブリ サムップラカーン

ラヨン チョンブリ

ソンクラー

ホーチミン

スバンジャヤ

シンガポール

シンガポール マレーシア タイ

ベトナム

ジャカルタ

スマラン スラバヤ

インドネシア

大連

天津

青島

無錫 上海

広東

中山

中国

日本

※重包装、軟包装、その他拠点には非連結対象会社を含む

海外においては7カ国に31の合弁工場を展開しています。国 内・国外に広がる生産ネットワークで、それぞれの地域のお客さ まのニーズにお応えし、パッケージ

にかかわる総合的なソリューション を提供しています。

パッケージング・

ソリューション・カンパニー

板紙事業

古紙を主原料に、段ボール原紙や 紙器用板紙、紙管原紙などさまざ まな板紙を製造しています。生産の 効率化により環境負荷の低減に努 め、省資源、省エネルギー型の製品 提供に取り組んでいます。

レンゴーグループは、あらゆる包装ニーズにお応えする「パッケージング・

ソリューション・カンパニー」です。板紙、段ボール、紙器、軟包装、重包装、海外の

6つのコア事業を中心として、

「人にも、環境にもやさしく」を念頭に、たえざる

包装革新を通じてモノの流れの最適化を追求するとともに、社会の持続的発展

と人々の豊かな暮らしに貢献しています。

段ボール事業

一般的な段ボールからさまざまな 機能を付加した段ボールまで、用途 に応じた幅広い製品を提供してい ます。Cフルート段ボールなど、より 環境負荷の低い製品の開発・生産 を進めています。

紙器事業

商品の魅力を伝え、訴求力を高め る多彩な紙製パッケージを開発、提 供しています。企画・デザインから 設計、製造までトータルにサポート し、省資源など環境に配慮した製品 開発に取り組んでいます。

海外事業

重包装事業

ポリエチレン重袋、コンテナバッグ やクラフト紙袋などの重包装や合 成樹脂袋、樹脂加工品等を中心とし た容器包装を提供しています。新し い技術の開発にも注力しています。

軟包装事業

フィルム包装、成形品をはじめ、木 材パルプを原料としてつくるセロ ファンなど、商品を美しく包み、やさ しく保護する各種の軟包装を提供 しています。

段ボール

ラベル

ギフトパッケージ

重 袋

POP広告 マルチパック

フィルム包装

フィルム包装

ベトナム ビナクラフトペーパー社

暮らしの

あらゆるところで

レン

ゴーの

商品は活躍しています

一般紙器

(5)

東北地方で最大規模を誇る太陽光発電システムを導入して います。このシステムは、年間約145万kWhの発電能力を有 し、これは約400世帯分の消費電力に相当します。また、東北 電力と系統連係しており、余剰電力はグリーン電力として供給 しています。この太陽光発電システムによる年間のCO2削減 量は約640tを見込んでいます。

昼間の電力はすべて

ソーラーパネルで発電

クリーンエネルギーで

CO

2

を大幅削減

緑地でCO

2

を吸収

福島矢吹工場では、ボイラ燃料にクリーンで環境負荷の少な い液化天然ガス(LNG)を採用しています。年間のCO2削減量 は約950tを見込み、これは杉の木が1年間に吸収するCO2量 に換算すると約6万8千本に相当します。この設備ではLNGの 気化にボイラの廃熱を利用しており、より環境に配慮した設備 になっています。

特 集 1

工場の計画当初から、地域の自然環境に配慮した設 計を行い、生物多様性の保全に努めています。敷地面 積の約55%が緑地であり、敷地内には既存の樹木を そのままに残した「百年の森」や、地域の植生にあった 樹木を植栽しています。今後も、緑化によるCO2の吸収 を促進するとともに、地域固有の生態系を守る取組み を進めていきます。

矢吹町は、「さわやかな田園のまち」をスローガンとする緑豊かな町です。 企業誘致を進めるなか、レンゴーグループの環境先進企業としての取組み や、この厳しい時代に多くの派遣社員を正社員化されるなど人材を大切に する企業姿勢に共感し、福島矢吹工場が実現しました。

工場の建設にあたっては、周辺の貴重な原生林や鎮守の森との共生に配 慮していただいたほか、農地への影響が心配された工場排水についてもき れいに浄化処理していただき、感謝しています。

福島矢吹工場の誕生は、雇用の創出や他企業の進出など町の発展にも つながりますし、何よりも町民は全国でも屈指の環境先進工場が矢吹町に 出来たことを誇りに思っています。今後は、太陽光発電や環境学習、電気自 動車など、町民のみなさんにもさらに環境に対する意識を広げていきたい ですね。

レンゴーグループにとっても福島矢吹工場の操業は次の100年へ向け た大切な節目。さらなる包装革新を期待していますし、矢吹町としてお手伝 いできることは何かを常に考えてまいります。

2010年5月、21世紀の段ボール工場のあるべき理想の姿 を追求した、福島矢吹工場が完成しました。

昼間、工場で使用する電力のすべてを太陽光発電で賄うの をはじめ、環境への配慮を最優先に、レンゴーがこれまで培っ てきた省資源・省エネルギーに関する環境技術のノウハウの すべてを集結しており、旧工場と比べたCO2排出量原単位は 約40%削減される見込みです。

「軽薄炭少」。当社が追求する、軽くて丈夫、薄くて場所をとら ず、CO2の排出量も少ない環境に優しい理想的な段ボール。 福島矢吹工場はその象徴です。

レンゴー株式会社福島矢吹工場

福島県西白河郡矢吹町諏訪の前115番の1 2010年5月10日

136,600m2

23,800m2

段ボールシート、段ボールケース

■設備概要

●パネル枚数:8,532枚(サイズ1,318mm×1,004mm)  ●発電容量:1,535kW ●年間発電能力:約145万kWh/年 ●CO2削減効果:約640t/年

■設備概要

●備蓄容量:60kl ●CO2削減効果:約950t/年(A重油との比較)

● 8,532枚のパネルによる太陽光発電で、昼間工場 で使用するすべての電力を賄う

● ボイラ燃料にLNG(液化天然ガス)を使用

● 蒸気循環システムを装備したマシンを導入

● エコキュートの設置

● 照明にLEDを採用

● 自然光を取り入れる採光窓を設置

● 設備の遠隔監視によるエネルギー利用の効率化

● 敷地内緑化によるCO2の吸収促進

●段ボール製空調ダクト「コルエアダクト」の採用

●工場排水の再利用

■特徴

VOIC

E

今までにない自然環境と

調和した環境配慮型工場は、

町の新たなシンボルです。

矢吹町長 野崎 吉郎様

CO

2

原単位40%削減

けい はく たん しょう

名 称 所 在 地 開業年月日 敷 地 面 積 建 屋 面 積 生 産 品 目

■福島矢吹工場 概要

CO

2

原単位

40

削減

(旧工場比)

福島矢吹工場

「軽 薄 炭 少」をコンセプトに、もっと軽く、もっと薄く、

さらにCO

2

排出量も少ない超エコ段ボールを生み出す工場が誕生しました。

特 集

1

軽薄炭少

8,532枚

クリーン

エネルギー

百年の森

クリーンエネルギーの活用

エネルギーの有効利用

自然環境の保全

その他の環境配慮

のざき きちろう

(6)

◆ 段ボール平均坪量指数の推移※

2004年   2005年   2006年   2007年   2008年   2009年 100

99

98

97

96

100

99.7

98.9

98.5 97.8

96.7

99.1

98.6 99.3

99.3

99.7

レンゴー  段ボール業界

C フルートを展開

Aフルート Cフルート

CO2約11万t/年の削減

省エネルギー 省資源

※数値はAフルート全量をCフルート化およびBAフルート全量をBCフルート化する事を前提として、  業界値を用いて算出した推定値です

Aフルート 約5㎜

Cフルート 約4㎜

日本で使用されているAフルートをすべてCフルートにした場合、 中しんの使用量削減、段ボールの輸送効率の向上によってCO2排

出量は年間約11万t削減されます。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

・・・・

※単位面積当りの質量 ※2004年を100とする

容積 約20%減

中しんの 使用量削減

約15万t/年

輸送効率の向上

◆ 段ボールの構造

特 集

2

もっと軽く

最軽量への挑戦

省資源を実現する

包装技術開発

段ボールはリサイクルの優等生ではありますが、段ボール箱 の設計を行う際は、必要以上の段ボールを使用しないように、「C フルート」・「軽量原紙」・「はい!バリューパッケージ※

」などを駆使 し、使用材料の削減に努めています。

また、人と環境に配慮した包装として「ユニバーサルデザイ ン」のほか「輸送効率の最適化」を考えた設計も重要な課題です。 例えば、商品サイズ・入り数・入れ方を若干変更する事で、パレッ トやトラックへの積載量が増え、輸送時のCO2の削減に貢献でき

ます。

このように、ただ包装するという事だけでなく、さまざまな事 を考慮した、最適な包装を目指しています。

業界に先駆けて環境負荷の少ないCフルート段ボールの推進、軽くて強度の高い軽量原紙の

開発などパッケージにおける環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。

−もっと軽く、もっと薄く−

VOIC

E

包装設計の面からも、

省資源化に積極的に

取り組んでいます。

東 則嘉

大阪包装技術センター

レンゴーでは2006年より、段ボールのライフサイクル(原材料調達から、生産、廃 棄・リサイクルまで)全体におけるC02排出量データの測定を開始。ライフサイクルア

セスメント(LCA)の手法を用いて、各工程におけるCO2排出量の把握を行っています。

段ボールのCO2排出量の約4分の3は段ボール原紙に由来しています。CO2排出量

削減のためには、使用する段ボール原紙の軽量化が決め手となってきます。 レンゴーでは、段ボール原紙と段ボールの軽量化に積極的に取り組んでいます。

CO

の「見える化」

段ボールは厚みによってAフルート(5㎜)、Cフルート(4㎜)、 Bフルート(3㎜)などさまざまな種類があります。世界の多くは Cフルートが主流となっていますが、日本では生産設備の導入 にコストがかかること、高温多湿の環境下における強度低下が 危惧されることから、Aフルートが主流でした。

レンゴーでは、さらなる環境負荷の低減、国際標準化を目指 しCフルートの普及に取り組んできました。2003年より基礎 的なデータ収集を行い、高温多湿な日本でもAフルートとほぼ 同等の強度が維持されることを実証。2005年より全工場に生 産設備を導入し生産体制を整えました。また、学会や講演会、セ ミナーなどを通じて普及に努めています。

CフルートとAフルートの差はわずか1㎜。しかし、その環境 負荷の低減効果は絶大です。CO2排出量の削減はもちろん、省 資源・省エネルギー化にもCフルートは大きく貢献しています。

もっと薄く

厚さ4㎜の段ボール

段ボールは通常、表ライナ・裏ライナと中しんの3枚の原紙 からつくられており、これらの原紙が段ボールのCO2排出量の 約4分の3を占めています。レンゴーでは、さらなる省資源化と CO2削減を目指し、軽くて強度の高い軽量原紙の開発に取り 組んでいます。段ボールのCO2排出量は使用原紙の質量に影 響されることから、軽量原紙の利用はCO2排出量の削減につ ながります。

2002年には120gライナを開発し、2008年には100g 中しん、2009年には120g強化中しん「白山120」※

を開発し ました。

軽量原紙はCフルートやBフルートなどの薄い段ボールに適 しているため、レンゴーでは、環境負荷を低減させるため「軽量 原紙」と「Cフルート化」を積極的に推進しています。

3R推進協議会

「平成21年度リデュース・リユース・リサイクル 推進功労者等表彰」で「3R推進協議会会長賞」受賞

財団法人クリーン・ジャパン・センター 「平成21年度資源循環技術・システム表彰」で 「財団法人クリーン・ジャパン・センター会長賞」受賞

特 集 2

けい   はく

軽 薄

原紙製造 原紙輸送 段ボール製造 段ボール輸送 段ボール箱1㎡当たりのCO2排出量内訳

※「白山120」とは、160g/㎡の中しんと同等の強度をもつ120g/㎡の中しんのこと ライナ

中しん

従来 160g/㎡ 115g/㎡

軽量原紙

120g/㎡(商品名ETS120) 100g/㎡(商品名RCM100) ⇒

T O P I C

コーナーカット

はい!バリューパッケージ(8角形)

一般的なケース(4角形)

※当社の自主的取組みにより算出した値です 4%

77% 3%

16%

Cフルート

軽量原紙

包装設計

◆段ボールの軽量化と高い古紙利用率など資源循環に関する活動が評価されました。

中しん

表ライナ

裏ライナ

フルート(段)

あずま のりよし

・ 材料使用面積の削減(下図) ・ 耐圧強度の向上

 → 使用原紙の軽量化が可能 ・ デザイン性が良い

 → コーナーカット部が目立つ

◆ 「はい!バリューパッケージ」のメリット

(7)

私たちは、全国2,200名の会員とともに、自然エネルギ ー(再生可能エネルギー)の中でも特に太陽光発電システ ム設置の普及および研究、その有効利用を目的として活動 しています。2010年2月25日、新京都事業所を私たち PV-Net京都会員と市民の皆さん計15名で見学させて いただきました。

大規模な太陽光発電システムで年間工場使用電力の 12分の1を賄うほか、段ボール製空調ダクトを採用される など、先進的な環境配慮への取組みをされていると感じま した。私たちが住む京都に、このような工場があることを誇 りに思います。

VOIC

E

大規模な太陽光発電

システムで、

低炭素社会の実現に

貢献されています。

代表 中村 和歳様

NPO法人 太陽光発電所ネットワーク PV-Net京都地域交流会(会員数50名)

八潮工場

バイオマス焼却発電設備 出力:4,200kW CO2削減量:4,200t/年

利根川事業所

LNGサテライト基地 容量:1,000klx1基 CO2削減量:45,000t/年

1990年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

新京都事業所

太陽光発電システム パネル枚数:2,400枚 出力:400kW 37万kWh/年 CO2削減量:150t/年

千葉工場

ガスボイラ

CO2削減量:1,000t/年

武生工場

LNGサテライト基地 容量:60klx3基 CO2削減量:4,500t/年

特 集

3

特 集 3

炭 少

たん  しょう

八潮工場「省エネルギーセンター賞」を受賞

財団法人省エネルギーセンターおよび関東経済産業局の共 催による「平成21年度 関東地区省エネ事例発表大会」におい て、当社八潮工場が発表した「活性汚泥設備における省エネの 取組み」が省エネルギーセンター賞を受賞しました。この取組 みは、活性汚泥処理設備の操業安定化・効率化を目的に、微生 物製剤の投入や、散気管の変更および高効率ターボブロワの 導入などを行ったもので、この省エネ改善により、同設備の消 費電力量は2004年度比で約40%削減(約1,350tのCO2削 減に相当)となりました。

2

八潮工場

ガスエンジン式自家発電設備 出力:5,750kW×2台 CO2削減量:12,600t/年

1

3

4

5

6

5

6 4

3 2

1

−もっとCO

2

を少なく−

地球温暖化防止に向けて、低炭素社会の実現は重要なテーマとなっています。レンゴーでは、

CO

2

排出量の少ないクリーンなエネルギーの導入や省エネルギー化などを通じて、生産活動

のあらゆる場面でCO

2

排出量の削減に積極的に取り組んでいます。

・ エコチャレンジ020活動開始

・ 太陽光発電・LNG導入(福島矢吹工場)

・ ボイラ燃料のLNG化 (武生工場) ・ レンゴーグループ環境憲章の制定

・ 蒸気循環システムの効率化(5工場)

・ ボイラ燃料の都市ガス化(4工場) ・ 蒸気循環システムの効率化(6工場)

・ 太陽光発電導入(新京都事業所)   

・ 蒸気循環システムの効率化(1工場)

・ 排水処理施設更新(1工場)

・ バイオマス焼却発電設備導入         (八潮工場)  

・ ボイラ燃料のLNG化(利根川事業所) ・ 全工場にてISO14001認証取得完了

・ ボイラ燃料の都市ガス化(1工場)

・ レンゴー環境憲章制定

・ ISO14001認証取得活動開始

・ エコチャレンジ009制定

・ ボイラ燃料の都市ガス化(12工場)

・ ガスエンジン式自家発電設備導入          (八潮工場)

・ ボイラ燃料の都市ガス化(1工場)

・ プレス工程の改造(八潮工場)

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

・ ・ ・ ・

よりクリーンなエネルギーへの転換

CO

2

削減活動の歩み

CO

排出量

1990

2000

2009

総発熱量(TJ) 年度

燃料構成の変化

18,168

17,084

14,974

重油 石炭

都市ガス・LNG バイオマス・太陽光

廃棄物

28% 4%

3% 65%

20% 14% 38% 5% 23%

24% 4%

55% 11%

5%

0.2%

購入電力

27%

2009年度

削減

(1990年度比)

なかむら かずとし

レンゴーでは、CO2排出量を削減するために、よりクリーンな エネルギーの導入を推進しています。1980年代から、CO2排 出量の多い重油からCO2排出量の少ない都市ガスへと順次、 燃料転換を図ってきましたが、2005年以降は、都市ガス配管

(8)

◆ 環境推進体制

◆ 「エコループ」の運用イメージ

環境委員会

環境に関する方向性の決定・結果の検討および見直し ○環境憲章に関する検討・提言

○環境保全活動体制に関する審議・決定 ○全社環境目標や重点施策に関する審議・決定 ○法規制対応事項に関する検討

○その他の事項に関する検討

事業所 環境委員会

環境保全計画の実行、見直し ○年度目標、計画の作成 ○計画実行の推進 ○実行結果の検討、見直し

取締役会

社  長

CSR 委員会

委員長:管掌役員 メンバー:関連組織の部門長

委員長:事業所長・工場長 メンバー:各部門長他

ACTION CHECK

DO PLAN

フィードバック

データが1カ所に

見える化

工場では、事故を未然に防ぐ対策を講じるとともに、緊急事 態や事故が発生した場合を想定し適切に対応できるよう手順 を作成しています。また、手順に問題がないか定期的に見直し を行い、万が一の緊急事態発生時には迅速に対応できるよう 訓練を実施しています。

環境経営体制の構築

∼さらに徹底した環境保全活動の推進に努めます∼

環境推進体制

環境リスクマネジメント

環境会計

レンゴーでは、環境保全活動を実践するため、環境管掌役員

を委員長とする「環境委員会」と事業所・工場ごとの「事業所環 境委員会」を設け、常に現状に即した計画・実行ができる推進 体制を整えています。「環境委員会」では、環境に関する全社的 な方向性の決定、結果の評価や見直しを行っており、ここでの 決定事項は「事業所環境委員会」において具体的に協議され、 各事業所・工場では周辺地域に根ざした環境保全活動を展開 しています。

2009年度からは、各部門が速やかな情報伝達や意思決定 を行い連携するためにTV会議を導入しました。出張回数を減 らし業務活動を改善することで、CO2排出量の削減にも取り組 んでいます。

環境教育

より良い環境保全活動に取り組むためには、その活動主体で ある従業員一人ひとりの意識向上が欠かせません。環境問題 をより身近に捉えることができるよう、グループ報「RENJIN」 で地球環境に現実に起こっている問題や、レンゴーの環境保全 に配慮した取組みについて連載しています。その他にも、新入 社員研修やカーボンフットプリント勉強会を実施しました。ま た、ISO14001内部監査員養成講座を開催し、新たに51人が 内部監査員の資格を取得。より多くの従業員へ環境保全に関 する意識の浸透を図りました。

環境監査

国内のすべての事業所・工場で環境マネジメントシステムの 国際規格であるISO14001の認証を取得し、継続的な環境保 全活動に努めています。活動を有効に行うために、年1回の内 部環境監査と外部認証機関による監査を実施し、指摘があった 場合には迅速に且つ適切に改善を行っています。法令遵守の 徹底をはじめとしたリスク管理の強化やさらなる環境負荷の低 減に向け、より良いシステムを構築していきます。

環境情報管理システム「エコループ」

環境経営を推進していく上で根源をなす環境関連データを 収集・管理・公開するシステム「エコループ」を開発し、2010年 度から運用を開始しました。

「エコループ」では、エネルギー使用量や廃棄物発生量など の環境パフォーマンスデータを一元管理することで、データの 精度向上を図るとともに、環境情報の「見える化」により従業員 一人ひとりの環境意識の向上を目指しています。エコループを 活用して、日々の活動状況や成果を把握し、タイムリーに各職 場での改善につながる取組みを進めていきます。

事業活動で排出する温室効果ガスに関する環境保全効果 事業活動から排出する環境負荷および廃棄物に関する環境保全効果 事業活動から提供する製品に関する環境保全活動

化石燃料起源CO2排出量(t)

廃棄物最終処分量(t)

製品の単位面積当たりの質量(g/m2

2007年度 2008年度 2009年度

2007年度 2008年度 2009年度 環境保全効果の分類 環境パフォーマンス指標(単位)

効果の内容

◆ 環境保全コスト

(1)事業エリア内コスト (2)上・下流コスト (3)管理活動コスト (4)研究開発コスト (5)社会活動コスト (6)環境損傷対応コスト

合 計

公害防止、地球環境保全、資源循環等の費用 容器包装リサイクル法の再商品化委託費用

環境マネジメントシステムの構築・運用費用 環境教育、環境情報開示等の費用 環境配慮製品の研究開発費用等

地域の環境保全活動の支援(寄付を含む)等 土壌汚染修復費用等

分 類

(百万円)

(百万円)

投資額

主な取組みの内容 費用額

2007年度 579

0 4 13 0 0 596

885,120 7,099 648.6

831,610 7,169 642.9

786,816 6,854 636.3

618 723 506 825

0 0 17 0 0 842

1,710 0 0 26 0 0 1,736

4,652 0.13 352 383 90 7 5,484

4,498 0.08 265 395 53 468 5,678

4,306 0.09 299 389 47 2 5,042 2008年度 2009年度 2007年度 2008年度 2009年度

◆ 環境保全対策に伴う経済効果

①対象期間:2009 年 4 月 1 日∼2010 年 3 月 31 日 ②集計範囲:レンゴー単体

③集計方法:環境省の「環境会計ガイドライン 2005 年版」に準拠

a)環境保全コストの費用額には投資額の減価償 却費を含まない。

b)環境保全以外の目的のある複合コストの場合 には、環境保全目的の割合に応じて25%単位 で按分して算出している。

c)複数の分類にまたがる環境保全コストの場合 には、各分類の寄与割合に応じて25%単位で 按分して算出している。

環境目標「エコチャレンジ009」の主要な環境保 全活動である「CO2の排出量削減」、「ゼロエミッ

ション」および「段ボールの減量化」の結果である 「エネルギー投入量(CO2 総排出量)」、「廃棄物

最終処分量」「製品の単位面積当たりの質量」で 示している。

実質的効果であり、財務会計との整合性がはか れる「有価物の売却益」としている。

◆ 環境保全効果

◆ 集計にあたって

(Ⅰ)環境保全コストの集計方法 (Ⅱ)環境保全効果の内容 (Ⅲ)環境保全対策に伴う経済効果の内容

収益 有価物の売却益

金額

A工場 B工場 C工場

環 境 報 告

環境マネジメント

環 境 報 告

(9)

段ボールは、古くから回収・リサイクルのシステムが構築され ており、現在では90%以上が回収されています。回収された段 ボール古紙は、再び段ボール原紙の原料として有効利用されて います。レンゴーの2009年度の古紙利用率は97.8%に達し ており、木材パルプの利用率はわずか2.2%となりました。

また、購入パルプにおいても「木材パルプの調達方針」を定 め、環境に配慮した原料調達を行っています。2009年度に当 社へ納入されたパルプは、すべて合法的に伐採された木材原 料を使って製造されたものであることを確認しています。また、 この取組みについては、日本製紙連合会の違法伐採対策モニ タリングを受けています。

古紙の利用率の向上と違法伐採への取組みは森林保全につ ながり、生物の多様性にも貢献しています。

事業活動における環境負荷の全体像

詳しくはこちらへ

■段ボールリサイクル協議会 →http://www.danrikyo.jp

OUTPUT

エネルギー

製紙工場

段ボール工場

SUPERMARKET

生物多様性に対する取組み

■事業活動における保全活動(古紙の利用)

■工場敷地での保全活動

板紙

段ボール古紙 トリミングロス

段ボール

ライフサイクルでみる環境影響

∼事業活動にともなう環境負荷・低減を把握するよう努めています∼

マ テ リ ア ル

バ ラ ン ス

環 境 報 告

環 境 報 告

97.

2.

1. パルプの調達にあたり、法令を遵守して生産されたパルプを 調達する。

2. 木材原料(チップ)の出所が遡れ、適正に管理された森林よ り生産されたものであることが確認できるサプライヤーか ら調達する。

3. サプライヤーから「違法伐採木材は取り扱わない」という誓 約書並びに、トレーサビリティレポートもしくは第三者機関に よる合法証明書を入手する。

4. 毎年度の違法伐採対策の取組みについて、その概要を公開 するとともに、第三者の監査を実施する。

5. 違法伐採対策に関連する資料は最低5年間保管し、監査な どの必要に応じ開示する。

INPUT

使用する資源の量

用 水

化石燃料 購入電力 廃棄物燃料 再生可能エネルギー

10,688

TJ

3,610

TJ

26

TJ

650

TJ

2,034

万㎥(製紙工場のみ)

原 料

古紙

176

万t

※各種類の値は四捨五入しているため収支が合わない場合があります

※1 CO2および熱量の係数は日本経済団体連合会「環境自主行動計画」の指定値(最新係数)を使用しています

※2 太陽光発電システムにおける発電量においては資源エネルギー庁の「総合エネルギー統計」に基づいた熱量換算係数を使用しています ※3 段ボールの製造工程で発生する切れ端

パルプ

4

万t

排出する物質の量

大気

古紙問屋

工場・店舗

製造時

SO

x

NO

x

ばいじん

VOC

CO

2 輸送時

CO

2

排水 工場排水

(製紙工場のみ)

排水量

BOD

COD

S S

廃棄物

再資源化量 最終処分量

20

万t

0.7

万t

製品

段ボール 板紙

1,923

百万㎡

170

万t

原料輸送

回収 製品輸送

製品輸送

木材パルプの調達方針

■基本調達方針

:レンゴーの 対象範囲内 :対象範囲外

古紙利用率

購入パルプ利用率

もっと広がれ、リサイクルの輪!

福島矢吹工場ビオトープ5年後イメージ図 トミヨ生息地(湧水口)

リサイクルできる段ボールにリサイク ルマークを表示。

循環の輪をさらに推進するためにリサ イクルの普及に取り組んでいます。

トミヨ

※1 ※1

274

t

784

t

18

t

528

t

78

万t

6万t

1,919

万㎥

1,963

t

1,773

t

519

t

福島矢吹工場では、地域の特性を活かした生物多様性の保 全活動を行っています。工場建設時には地域固有の生態系を 把握するためにモニタリング調査を実施しました。工場の北敷 地はブナ原生林に接しており、地域の豊かな自然と共生する 「ビオトープ」の造成に取り組んでいます。将来的には、周辺の 自然環境と一体となった多種多様な動植物が集まる空間、人々 と生きものがともに育つ触れ合いの場となることを目指してい ます。

また、他の工場の敷地内では、県の絶滅危惧Ⅰ類に指定さ れている淡水魚の「トミヨ」が生息しており、自然のままの環境 で保全しています。

今後も生物多様性の保全に向け、各地域の特性に応じた活 動を展開していきます。

※1 ※1 ※1

※2

(10)

「エコチャレンジ020」

※削減数値は1990年度比

エコチャレンジ

環 境 報 告

環 境 報 告

環境目標「エコチャレンジ」

∼これまでも、これからもエコチャレンジは続きます∼

「エコチャレンジ009」の総括

地球温暖化対策

資源の有効利用 廃棄物削減 環境配慮型製品の 研究・開発と供給 グリーン調達と 化学物質の管理

CO2排出量削減

古紙利用率 再資源化推進 最終処分量低減 段ボールの軽量化 VOC排出量削減 PRTR物質総量削減

CO2総排出量

1990年度比  28%削減 物流(特定荷主関連) 

2007年度比  1%削減(原単位) 97%以上を維持

再資源化率   97% 最終処分量   6,000t 段ボールケースの平均坪量 2004年度比  3.5%削減 2000年度比  25%削減 2002年度比  10%削減  

CO2総排出量

1990年度比 32%削減 物流(特定荷主関連)原単位 削減推進

97%以上を維持 再資源化率  98%以上 最終処分量  4,000t 段ボールケースの軽量化推進 段ボールの回収率維持 化学物質の管理の推進 テーマ 項 目 2010年度目標 2020年度目標 2050年度

CO2 50%削減※

2020年度 CO2 32%削減※

2009年度 CO2 22%削減※

環境憲章 中期目標 エコチャレンジ020

エコチャレンジ009

地球温暖化対策 資源の有効利用 廃棄物削減 環境配慮型製品の 研究・・開発と供給 グリーン調達と 化学物質の管理

環境法令の遵守

環境に関わる法規・条例・協定を遵守することはもとより、環境への負荷を更に低減するための環境保全活動についても積極的に取り組む。

地球温暖化対策の推進

省エネや、新エネルギーを活用するグリーンニューディールを推進し、2050年までに二酸化炭素の排出量を1990年度実績の半減を目指す。

資源の有効利用の推進

古紙利用のための先進技術に取り組み、リサイクルの促進と更なる古紙資源の有効利用に努め、循環型社会形成に貢献する。

廃棄物の発生抑制と有効利用の推進

廃棄物の発生を抑制し、再利用、再資源化により最終処分量の低減に努める。

環境負荷の小さい製品の研究・開発と供給

パッケージング・ソリューション・カンパニーとして、環境負荷の小さい製品の研究・開発に努め、環境に配慮した製品を供給する。

環境に配慮した資材の調達と生産活動の推進

環境に配慮した資材の調達に努めるとともに、生産活動による環境負荷を積極的に低減する。

環境に配慮した海外事業活動の推進

海外事業活動においては、当該国の環境規制を遵守し、地域の状況に応じた適切な環境保全に努める。

広報、啓発、社会活動の促進

環境意識の向上を目的とした広報、啓発を行うとともに、地域や社会の環境保全活動への参加・協力も積極的に行う。 1

2

3

4

5

6

7

8

レンゴーグループ環境憲章

【基本方針】

【基本理念】

レンゴーグループは、地球環境に配慮した経営を実践することが、企業の持続的発展に 不可欠であるとの認識に立ち、グループあげて環境保全活動に継続的に取り組む。

中長期ビジョン

自己評価 参照ページ 2009年度目標 2009年度結果

項 目 テーマ

自己評価記号 ◎:目標大幅達成 ○:目標達成 ×:目標未達成

P19 P20

P21

P09

P25 ◎

○ ×

○ ○

○ 26.8%削減

97% 6,854t

3.3%削減(636.3g/㎡) グリーン資材購入比率 文房具用品

OA機器消耗品 トイレットペーパー ハイブリットカー

98% 98% 97% 32台 省エネルギー推進

リサイクル推進 最終処分量低減

グリーン購入推進

グリーン調達推進 段ボールの減量化

環境報告書の作成 環境啓蒙活動への参加 地球温暖化対策

廃棄物削減

グリーン調達

環境配慮型製品の 研究・開発と供給

社会活動

CO2総排出量 

1990年度比 22%削減 リサイクル率  97%以上 全社最終処分量 5,500t以下

◆グリーン購入の継続推進

◆ 営業車のハイブリットカーの導入推進

PRTR法指定化学物質の管理と削減検討 平均坪量の削減 

2004年度比 2.5%以上

◆ 環境報告書の継続発行

◆ チャレンジ25キャンペーンへの参加継続 ◆「1人、1日、1kg CO2削減」応援キャンペーン協賛継続

◆ 2009年11月に環境報告書を発行 ◆ チャレンジ25キャンペーンへの参加 ◆ エコプロダクツ2009出展

◆「1人、1日、1kg CO2削減」応援キャンペーン協賛

◆ 工場見学、地域社会活動の推進 届出対象物質 10物質

レンゴーでは2002年度より、創業100年を迎える2009 年度までの環境目標として「エコチャレンジ009」を定め、 環境負荷の低減に取り組んできました。最終年度に当たる 2009年、新たに「レンゴーグループ環境憲章」を制定し、

レンゴーグループが一体となって環境保全活動を推進するた めの体制を整えました。また、環境目標として2020年度を目 標達成年度とする「エコチャレンジ020」を策定し、これまで の取組みをより一層強化していきます。

「エコチャレンジ009」の最終目標年度である2009年度 は、廃棄物の全社最終処分量については未達成でしたが、それ 以外は目標を達成することができました。特に、温暖化対策とし て推進してきたC02排出量の削減については、目標値の22% を大幅に上回る27%の削減となり、レンゴーの環境保全活動

の大きな柱となっています。

今後は2020年度を目標とした「エコチャレンジ020」へと 移行していきますが、すべての目標が達成できるように環境保 全活動に積極的に取り組んでいきます。

「エコチャレンジ020」では、C02排出量の削減を重点課題 とした「地球温暖化対策」のほか「資源の有効利用」「廃棄物 削減」「環境配慮型製品の研究・開発と供給」「グリーン調達と 化学物質の管理」の5テーマについて、具体的な取組みと達

(11)

(単位:t)

段ボール・紙器工場

製紙・セロファン工場 ◆ 廃棄物発生量とリサイクル量、リサイクル率の年度別推移

全工場の廃棄物最終処分量 全工場のリサイクル量 全工場のリサイクル率

◆ 2009年度の廃棄物発生量の内訳

211,570

合計

■燃え殻・ばいじん

■汚泥

■金属くず

■その他

1,087

5,984

17,359

■廃プラスチック類

4,007

■紙くず

162,892

■木くず

673

19,568

2000    2006    2007    2008    2009

総量

202 230総量 221総量

19

7

7

183

222 214

91%

総量 235

7

228

97% 97% 97%

総量 212

7

205 97% 200

150

100

(単位:千t)

利根川事業所(製紙工場)

小山工場 前橋工場

東京工場

千葉工場

湘南工場

葛飾工場 八潮工場

1990     2006     2007     2008     2009 110

100 90 80 70 60

100

88 87

82

76 71 72

71 75

段ボール・紙器工場 製紙・セロファン工場

段ボール・紙器工場 製紙・セロファン工場

2000     2006     2007     2008     2009 120

100 80 60 40 20 0

100

36 37

36 37

35 40

34 40

総量

1,075 885総量 832総量 787総量

124

131 122

951

754

総量 918

130

788 710 109 678

1990 2006 2007 2008 2009

(単位:千t)

1,200 1,000 800 600 400 200 0

八潮工場では、CO2排出量と廃棄物の削減を目的として 2006年から「バイオマス焼却発電設備」を導入しています。

さらなる自社内のリサイクルを推進し廃棄物を削減するた めに、2009年度から近隣の製紙工場で発生するバイオマス 資源や、段ボール工場で発生する廃パレット、廃木型、汚泥など を新しく燃料として利用する取組みを進めています。これらの 取組みを進めることは、廃棄物の最終処分量の低減やCO2排 出量の削減にも大きく寄与しています。

レンゴーは「チャレンジ25キャンペーン」に参加し、オフィス における省エネ活動に努めています。クールビズや省エネエア コンの導入に加え、昼休み時間の照明の消灯、パソコンの電源 オフなど、地道な活動と従業員一人ひとりの参加意識の啓発に 取り組んでいます。また、2009年度も環境省主催の「CO2削 減/ライトダウンキャンペーン」に参加し ました。全国の各事業所・工場において、 七夕の7月7日(火)の午後8時から10時 にかけて看板などのライトや事務所の消 灯を実施しました。

2009年度の廃棄物の発生量は211,570t、リサイクル率 は97%となり最終処分量は6,854tでした。最終処分量では 「エコチャレンジ009」の目標(最終処分量5,500t以下)にと どきませんでしたが、段ボール工場で発生する汚泥のリサイク ル化や製紙工場での焼却灰の有効利用に努めてきました。

今後も、廃棄物の発生抑制とバイオマスボイラの導入などに よる廃棄物の有効利用を推進し最終処分量の低減を図ってい きます。

八潮工場での受入れ体制 ライトダウン前(小山工場) ライトダウン後(小山工場)

■CO

2

削減の実績

CO2削減の取組み

廃棄物削減への取組み

2009年度のCO2排出量は786,816t、1990年度比で 26.8%の削減となり、「エコチャレンジ009」の目標(1990 年度比22%削減)を達成しました。

レンゴーでは、生産効率の改善や省エネルギー化、燃料転換 などに積極的に取り組み、CO2排出量の削減に努めています。 2009年度は、武生工場においてボイラに使用する燃料をC 重油からLNGへと転換しました。また、段ボール・紙器工場で は、省エネ型の排水処理設備への更新、蒸気循環システムの導 入などにより、CO2排出量原単位も大幅に低減されました。今 後もさらなる努力により、新たな環境目標「エコチャレンジ 020」の達成に向け、着実に取組みを進めていきます。

物流部門の2009年度のCO2排出量は59,900tと前年度 比6.3%の削減となりました。輸送における環境負荷低減に向 けて、段ボールや板紙を輸送する際の積載効率や実車効率の 向上、配車や輸送ルートの最適化などにより、CO2排出量の削 減に努めています。また、低排出ガス車への順次切り替えや モーダルシフトの推進にも取り組んでいます。

■廃棄物削減の実績

■オフィスでの取組み(チャレンジ25キャンペーン)

■八潮工場での廃棄物受入拡大

■物流での取組み

◆ 廃棄物処分量原単位指数の推移 ◆ CO₂排出量原単位指数の推移

環 境 報 告

◆ CO₂排出量の推移

※エコチャレンジ020に向けデータの見直しを行った結果、一部誤りがあったためデータを修正しました ※各種類の値は四捨五入しているため収支が合わない場合があります

※適用範囲 : エネルギー起源CO2(工場敷地内で使用する化石燃料および購入電力) を対象と

 しています

※使用係数 : 日本経済団体連合会「環境自主行動計画」の指定値(最新係数)を使用しています ※CO2排出原単位はCO2排出量を生産量で除した値です

※最終処分量の定義:エコチャレンジ009では(構外排出量−リサイクル量)を最終処分量と定義しています ※廃棄物処分量原単位は最終処分量を生産量で除した値です

(年度) (年度)

(1990年度を100とする) (2000年度を100とする)

−26.8

環境負荷低減への取組み①

∼省エネルギー化や廃棄物の削減に継続的に取り組んでいます∼

エコチャレンジ

0 0 9 の 実 績

環 境 報 告

(年度)

参照

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